名も無きおじさんの読書感想文

国語力のたいしてない名も無きおじさんが独自の読書感想文を書く予定。

君の膵臓をたべたい

読みやすさ☆☆☆
内容☆☆☆
泣ける度☆☆☆☆☆
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後数年で50になろうとするおっさんが、高校時代の純愛を描く【君の膵臓をたべたい】を読んでみました。
小説を読む前に、実写映画やアニメ映画を見て、どちらもが感動して泣けました。小説も残り50ページあたりから非常に泣けました。
中盤ぐらいで、主人公とヒロインの他愛ない会話に辛くなってきますが、それを乗り切ると感動が待ってます。
ネタバレありなので、映画もアニメも本も見てない方は、まず実写映画を見る。アニメを見る。本を読むの順でいけばよろしいかと思います。




小栗旬北川景子が出てる実写映画は、高校時代から約10年後の世界が描かれていて、これはアニメや小説にない設定です。
アニメは、小説を忠実に再現してます。

小説は、文章でじっくり書けますので、細かい主人公の心理描写がわかります。映像では進んで行きますんで心の内はわからないけど読めばわかります。
実写映画盤は、10年後の話を追加してるので、10年後ヒロインが主人公の事をどう思ってたのか分かるようになってました。主人公は、10年間どうだったのか思い悩まなくてはいけなかった。10年後わかって良かった
って話だった。高校時代好きだった女の子が、自分の事好きだったんだとわかり、しみじみ感動し、後からじわじわ来ました。
まあ単純に可愛い子と仲良くなったら好きになるよなという感想でした。





小説とアニメでは、10年後の世界は描かれてなかった。見てしまうと、こっちの方がスッキリする。
主人公は、たまたま来た病院で、クラスメイトの女の子が膵臓の病気で一年以内に死ぬ事を知る。親でも親友でもない自分が、驚いたり悲しんだりするのは、お門違いだと無表情無関心を貫く。その反応がヒロインには面白く、主人公に接近しだしたのである。
『君は私に真実と与えてくれる』と言って。彼女に引っ張られるようにデートのようなものを重ね、彼女に恋心のようなものを抱いていく。
彼女は、死ぬ恐怖を持ちながら、笑顔で明るく生きている。そこが凄いですね。
残りの一年の寿命をまっとうせず彼女は事件に巻き込まれて死んだ。
この展開は驚きました。何が起こるかわからない。明日の事は誰にもわからない。
死後10日後に、彼女が生前書いていた日記を見て、自分の事を好いていた事が分かる。
彼女と出会いと死によって、前向きな自分に変わるという話でした。
勝手に好きになってくれて、いい方向に導いてくれる女性。そんな出会い欲しかった。